電磁シールドの原理は、マックスウェルの方程式を解いて
導いた電磁波の波動方程式において
導電項(=物質を伝わる伝導電流の項)
があると、減衰する方程式が得られる
これを物理的に言えば、電磁波の電磁界成分によって
伝導物質内に電流が流れたりして
電流や熱に電磁波エネルギーが変換させられて
電磁波が減衰するということである



実際に導体中でのマックスウェルの方程式を解くと
導体中での電磁波の電界と磁界成分が以下の式で与えられる

|u|=u0 exp{-(ωμσ/2)**(1/2)×Y}

ω:電磁波の周波数
μ:導体の透磁率
σ:導体の導電率
Y:導体表面からの距離

u:電界ベクトルか磁界ベクトル
|u|:電界か磁界の絶対値成分
u0:Y=0での電界か磁界の絶対値成分

(ωμσ/2)**(1/2)=ωμσ/2の1/2乗


この式から、

導電率が高ければ高いほど
透磁率が高ければ高いほど
導体の厚さ:Yがぶ厚ければぶ厚いほど
電磁波の周波数が高ければ高いほど

電磁波が減衰することがわかる


電磁波シールド効果(SE)は
シールド材に入射した電磁波と透過電磁波の比で示され、次式で与えられます。

SE=-20log(Eo/Ei) =-10log(Po/Pi)
SE:シールド性能(dB)
Ei:入射電界(V/m)  Eo:透過電界(V/m)
Pi:入射電力 (W)  Po:透過電力 (W)

http://www.japan-shield.co.jp/shield.html


導電電流が流れることによる電磁シールド以外にも
誘電損失材料、磁性損失材料によるものがある

こちらは複素比誘電率、複素比透磁率というものが関与しているが、
正直、私には実数でない複素数のそれらが物理的に
何を意味するのか、どのような物理的な理由で減衰するのか理解できてない
電磁波のエネルギーに関する数式であるポインティングベクトルを
計算すると出てくる項なのだが、計算はできるが
物理的な意味は私にはわからない


<< 電磁シールドの材料 >>

電磁シールドの原理から、電磁シールドは、
導電性と透磁率が高い物質で、その物質の厚さができるだけ厚い方が
より電磁波を減衰させることができるということである

だから、銅やアルミなどの導電性の高い(=電気抵抗が低い)
金属物質でより電磁波を減衰させやすい


また、超伝導物質(=電気抵抗が0の物質)で周囲を覆えば
理論的には完全に電磁波をシャットアウトできるはずである
実際に電磁雑音などを完全にシャットアウトしたい精密測定では、
超伝導物質で覆われた空間で測定する

水は、高くはないが導電性があるから、電磁波が減衰していくために
水の中を電磁波があまり伝播しづらいと言われるのである。
とはいっても水の導電性は金属ほど高くないので、
水の中を電磁波が全く伝播しないわけではない。
水の中を電磁波が全く伝播しないと述べていたら完全に物理的に間違い
このことから、電磁波をシールドするなら水よりも
銅やアルミなどの金属物質を使用する方がはるかに良い

導電率が高い材料ではなくて、透磁率が高い材料としては、
パーマロイがある

低周波の電磁波であればあるほど減衰しづらく、
逆に高周波の電磁波であればあるほど減衰しやすい

なのでもし、思考盗聴が低周波の電磁波を使用して行っているのだとしたら
電磁シールドによって透過性の高い低周波の電磁波を完全に防ぐには、
超伝導物質で周囲を覆ったり、かなりぶ厚い伝導物質で覆う必要がある


思考盗聴が高周波の電磁波で行っているのだとしたら、
ある程度の厚さの伝導物質で覆うと防げるはずである



<< 電磁シールドのアースの必要性 >>

電磁シールドで電磁波を防ぐ場合は、
電磁波は電磁シールド内で電流などになってエネルギーが蓄積されていくので
アース(接地)されてないと、余分なエネルギーが
電磁波として再放射されることがある

なので、アース(接地)することにより電磁波による電流成分を
アースへと逃してやる必要がある



<< 電磁シールドの形状による周波数特性 >>

(1)直方体空洞共振器構造(6面体の導体で囲まれた直方体の箱)

電磁波を防ぐために
電磁シールドで周囲を覆った箱型の形状にすると、
(家の中で電磁シールドを窓などに貼り付けたりしてシールドする場合を想定)
電磁波の減衰効果が
周波数によってよくなったり悪くなったりするという周波数特性ができてしまう
その周波数特性は、形状によって決まる



先に述べた式からではこのような周波数特性は出てこないが、
これは、電磁シールドと電磁シールドで囲まれた空間内に
電磁波の入射波と、境界面で反射してきた反射波が存在することになり
入射波と反射波の重ね合わせによって
ある周波数では共振現象を起こし透過力が高くなる現象が起こる
なお、逆にある周波数では、
入射波と反射波の重ね合わせによって弱めあうこともある
(もう少しわかりやすく言えば、電磁波の波長の長さの直方体ならば、
 安定して電磁波は反射し続けられるが
 波長よりも短い長さの直方体の場合、
 上手く反射して重ね合わさって一定の波形を描くのが難しくなる
 なので、その空間内でもまるで導体があるかのように
 だんだん減衰していかざるえない)

その共振現象によって周波数特性ができてしまうということである

具体的に計算する場合は、直方体空洞共振器
(6面体の導体で囲まれた箱)
において波動方程式を適切な境界条件を用いて計算すると
共振周波数が求められる

その共振周波数では、電磁波の透過力が高くなる

逆に共振周波数以外では、
直方体空洞共振器に使用している長方形面導体を
単純に2つ重ね合わせた厚さのシールドよりも
電磁波がより減衰することになる

つまり、思考盗聴に使用している電磁波の周波数がわかれば
適切に直方体空洞共振器(6面体の導体で囲まれた箱)の
寸法を設計してやることにより、その周波数においては
直方体空洞共振器に使用している長方形面導体を
単純に2つ重ね合わせた厚さのシールドよりも
等価的に厚くしたのと同等の効果が得られる


実際に直方体空洞共振器(a:高さ b:幅 c:横)に対して
境界条件を導体表面で電界を0とおいて
(実際は0となるとは限らないが0とおくと解析的にとけるのでそうおく)
波動方程式を解くと、共振する波長:λが以下のようになる

λ=1/{(m/2a)+(n/2b)+(p/2c)}**(1/2)

m、n、p:0、1、2、3、・・・

ただし、m、n、pのうち2つ以上が0となることはない
(電磁波は横波であり、仮にxyz軸の空間座標において
 z方向に電磁波が進んでいるとすると、
 電界と磁界成分はxとy方向に成分があることになり、
 しかも仮に電界成分をx方向とすると、
 磁界成分はy方向にあることになる
 つまり、電界ベクトルと磁界ベクトルは90度ずれている
 そしてz方向には電界と磁界成分は0となる
 このように、進行方向に対して垂直となる面に
 電界と磁界成分があり、しかも電界と磁界は90度ずれているので、
 必ず2つは0とならないで
 成分があることになるから、2つ以上0となることはない)

仮にa、c>b とすると

(m、n、p)=(1、0、1)

が遮断周波数のときのm、n、pの値となり、

λ=1/{(1/2a)**2+(1/2c)**2}**(1/2)

が遮断波長となる

仮にa=c=1m とすると

λ=2**(1/2)

f=c/λ (c:光速)

より遮断周波数は、

f=212MHzとなる

したがって、212MHz以下の周波数の電磁波では、
直方体空洞共振器内では安定して存在することができないので
減衰することになる

つまり、212MHz以下の周波数の電磁波では、
直方体空洞共振器内の空間でもまるで導体があるかのように減衰することになる

また、遮断波長の数式からわかるように
共振周波数は離散的な値となることがわかる
なので、離散的な共振周波数で電磁波の透過性が高くなる


遮断波長の数式からわかるように
直方体空洞共振器構造の高さ、幅、横のそれぞれの長さが
かなり大きいと普通に自由空間にいるのと
あまり変わらなくなることに注意する必要がある


家の中で電磁シールドを窓などに貼り付けたりしてシールドする場合は、
その電磁シールドで覆われた空間の形状によって
このような周波数特性ができてしまうことに注意する必要がある


http://www.iri-tokyo.jp/publish/report/14/P9F.pdf


(2)2重電磁シールド構造(導体を空間を空けて2重にした構造)

電磁シールドを2重にしてシールドする場合にも
もし、電磁シールド間に空間があいていると
そのあいている空間の距離:r に応じて
その空間内で入射波と反射波が存在することになり
共振現象を起こす

また、逆に共振周波数以外では、 2重電磁シールドに使用している厚さAの導体をくっつけた 厚さ2Aの導体よりも 等価的に厚さがより厚い導体の減衰効果が得られる (等価的に 厚さ > 2A の導体があるのと等価になる)
したがって、思考盗聴に使用している電磁波の周波数がわかっているのならば
適切に空間の距離:r を設計してやると
等価的に導体の厚さをより厚くしたのと同等の減衰効果が得られる


2重電磁シールド構造としては、

①長方形導体を2重にしたもの

②中が空洞の円筒型導体(一般に円筒空洞共振器という)を2重にしたもの

③中が空洞の球型導体を2重にしたもの

の3種類が設計しやすい
何故ならこの3種類なら、解析的に計算することができるので
設計しやすい

ただし②と③の場合は、
周囲を導体で囲まれているので、
直方体空洞共振器構造のときと同様に
内側の導体の形状によって、2重電磁シールド構造とは別にさらに
共振周波数が存在することになり、
思考盗聴に使用している電磁波の周波数と違う共振周波数となるように
設計してやることにより
さらなる減衰効果が得られることになる

①の長方形導体を2重にしたものも、
2重にした直方体空洞共振器構造にすることにより
2重長方形導体による共振周波数とは別に
直方体空洞共振器構造による共振周波数が存在することになり
思考盗聴に使用している電磁波の周波数と違う共振周波数となるように
設計してやることにより
さらなる減衰効果が得られることになる

以上から、

①2重にした直方体空洞共振器構造
②中が空洞の円筒型導体(円筒の上下は導体で閉じている)を2重にした構造
③中が空洞の球型導体を2重にした構造

の電磁シールドでは、
その寸法を適切に設計してやることにより
思考盗聴に使用している電磁波の周波数では、

(ⅰ)導体による減衰効果
(ⅱ)2重電磁シールド構造による減衰効果
(ⅲ)周囲を導体で囲まれた構造による減衰効果

の3つの減衰効果が得られ、
等価的に導体の厚さを厚くしたのと同じ減衰効果が得られる

ただし、これは思考盗聴に使用している電磁波の周波数が
わかっている必要があるという問題と
思考盗聴に使用している電磁波の周波数を
共振周波数に変えられると意味がなくなるという問題がある


しかし、共振周波数のときに透過率が高くなる問題を解消する方法がある

つまり

(ⅱ)2重電磁シールド構造による共振周波数f1
(ⅲ)直方体空洞共振器構造による共振周波数f2

とすると

f1≠f2

のように、f1とf2の周波数を別々のものとなるように
設計してやればよい

そうすることにより、あらゆる周波数の電磁波を
導体内部では減衰させることができる



<< 電子レンジにおける電磁シールド >>

(1)電子レンジにおける金網によってマイクロ波が減衰する理由

電子レンジなどで丸い穴の開いた金網が、覗き窓にあると思うが
その丸い穴の開いた金網によって電子レンジのマイクロ波を減衰できる
理由を述べる

導体の部分では、当然のことながら電磁波が減衰するので
導体部分は問題ない
問題は、丸い穴の開いた部分である

丸い穴の開いた金網の場合、
中が空洞である円柱型導体の中を電磁波が通ることになる
つまり円形導波管とみなすことができる
(円形導波管の始端と終端が導体で閉じている場合は、
 円筒空洞共振器となる)

なので、中が空洞である円柱型導体の境界で
電磁波が反射したりするので共振現象が起こり
周波数によってその丸い穴を通れたり通れなかたりする

実際に波動方程式を円形導波管について境界条件を設定して解くと
円の半径によって通れる周波数が決まってきて、
円の半径をaとすると、

λ=3.41a (遮断波長)
f=c/λ (c:光速)
 =c/(3.41a)

であたえられるfが遮断周波数である

c=299 792 458 m / s

a=2×10**(-3) (2mm)

とすると

f=44GHz

が遮断周波数となり、44GHz以上の周波数の電磁波でないと
円形導波管を通過することはできないことになる
(44GHz以上でも、44GHz付近では
 通過できる周波数はかなり離散化されている)


つまり、円の半径が与えられると丸い穴を通れる電磁波が、周波数
によって決まるので、
電子レンジに使用しているマイクロ波が通れないように
丸い穴の半径を適切に設計してやると
その丸い穴を電子レンジに使用しているマイクロ波が通れないことになり
金網によってマイクロ波が減衰させることができるということである

マイクロ波が金網によって減衰する一方で
周波数が極めて高い光は、その丸い穴の開いた金網を通過できるので
電子レンジの中を見ることが出来るということである

これが光の電磁波は金網を通り中を見ることが出来る一方で、
電子レンジに使用しているマイクロ波は
金網を通過できないので外に漏れる電磁波が少なくなる理由である


(2)電子レンジにおける2重直方体空洞共振器構造

なお、電子レンジの中は、先に述べた
直方体空洞共振器(6面体の導体で囲まれた箱)
であり、周波数によってはすぐに減衰してしまう

当然のことながら、電子レンジ内ではできるだけ
マイクロ波が存在し続けて
暖めたい物体に当たって熱になって欲しい

なので、直方体空洞共振器において
共振を起こすマイクロ波を電子レンジで使用することになる。
マイクロ波の周波数が先に決まっているのなら
直方体空洞共振器の設計寸法を、使用するマイクロ波の周波数が
共振周波数となるように設計することになる


実際に、電子レンジの寸法を
高さ:50cm、幅:50cm、横:50cm
とすると、

遮断周波数は、直方体空洞共振器の遮断周波数より

f=420MHz

となり、それ以上の周波数でも離散化された周波数だけが
安定して存在することができることになる


しかしそうすると今度は逆に外に電磁波が漏れやすくなる
それを防ぐために、電子レンジの中の
直方体空洞共振器(6面体の導体で囲まれた箱)
をさらに導体で囲んで、2重構造にする

そうすると、電子レンジ外に出ようとする電磁波に対しては、
2重シールド構造を透過することになり、
当然その2重シールド構造の寸法によって
入射波と反射波の重ね合わせによって共振現象を起こす周波数と、
逆に入射波と反射波の重ね合わせによってより減衰する周波数がある

2重シールド構造の寸法を適切に設計してやることにより
電子レンジで使用しているマイクロ波では
より減衰するようにすることができる

この2重シールド構造部分で、電子レンジのマイクロ波を
外部に漏れないようにしている

なので、電子レンジの開けるところも必ず2重構造になっており
しかもその厚さは、上下左右後ろ前の6面でほとんど等しい


以上から、電子レンジの2重直方体空洞共振器構造は、

(ⅱ)2重電磁シールド構造による共振周波数f1
(ⅲ)直方体空洞共振器構造による共振周波数f2
   (f2=電子レンジに使用するマイクロ波)

が、

f1≠f2

となるように、設計されているということである


したがって、電子レンジ内部では、電子レンジで使用しているマイクロ波が
直方体空洞共振器構造の共振周波数であまり減衰せずあたためたい物体に
当たってできるだけ熱にすることができる一方で、
電子レンジで使用しているマイクロ波が外部に出ようとすると
2重電磁シールド構造によって減衰して外部にはあまり漏れでないことになる


以上から、電子レンジに外部からf1orf2の電磁波を入射しても
f1は、中の直方体空洞共振器構造と導体で減衰し
f2は、2重電磁シールド構造と導体により減衰するので
電子レンジ内部ではほとんど電磁波が減衰しているはずである



<< 電波暗室の電磁シールド方法 >>

電波暗室では、外部からの電磁波をシールドする一方で
電波暗室内で発生させる電磁波を反射させないようにしている

つまり反射によって起こる共振現象が起こらないようになっている

具体的に電波暗室のように共振周波数が出ない構造にする方法は、

直方体共振構造において、内部に電波吸収体をつけたりあるいは
直方体共振構造の内壁に電波が反射されないような構造
(角度的に鋭利な角度の四角推のものなど)
にする

このようにすることにより、電波が反射しないので、
共振が起こらないことになる

電磁波の波動方程式で計算するときは、
境界条件がないということである
(境界条件がないということは、つまり自由空間にいるのと同じとみなせ、
 一度放射された電磁波は反射して戻ってくることがないということ)
境界条件がなければ、一度放射された電磁波は、反射して戻ってこないので
定常的にその空間内に電磁波が存在することはないので、
自由空間における電磁波の伝播を示す波動方程式のままとなる

また、2重電磁シールド構造にしなければ
共振現象を引き起こさなくて済む


(1)直方体共振構造の内壁に電波吸収体などをつけて反射しないようにする
(2)2重電磁シールド構造にしないこと


以上のようにすれば共振現象が起こらないので、
共振による周波数特性を気にしなくてもよいはずである


***参考資料***
金属などの導電性の材料で遮へいし、
その内部で実験を行うような実験設備をシールドルーム(又はシールド箱)と呼ぶ。
電波暗室は、そうしたシールドルームのうち、内壁を電磁波吸収体
(電磁波を吸収する材料、又はそれで作られた構造体)により覆うことで
内側での反射を防ぐようにしているものである。
(また、帯電しないように、アースをされることも多く、
その場合、一種のファラデーケージになっている。)

電波暗室の内側では、壁面などで電磁波が反射されない
(実際にはわずかながら反射されるが、ごく微弱となる。)ので、
あたかも周囲に物体がないかのように、
電磁波を発射するものからの直接波のみを測定することができる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B3%A2%E6%9A%97%E5%AE%A4


電波暗室の画像
http://tssj.co.jp/chambergaiyo.htm



<< 電磁波の周波数の違いによる電磁シールド方法 >>

1、MHzの電波からGHzのマイクロ波

今までの電磁シールド理論が通用し、導体などで防御可能


2、MHz未満の低周波の電磁波

今までの電磁シールド理論が通用し、
超伝導シールドか、極めて厚い導体によって防御可能


3、光領域の電磁波

今までの電磁シールド理論から少しずれてくる

つまり、光電効果(電磁波を当てると電子が物質から飛び出す現象)
が起きるような周波数の電磁波になると、
電磁波のエネルギーをその物質の電子が
吸収することができるようになる
(詳しくは、電子の遷移スペクトルや、バンドギャップエネルギーなどという
専門的な内容が関係してくる

東京農工大学 佐藤勝昭名誉教授 専門:磁気光学と半導体光物性
固体の光学現象と電子構造
http://home.sato-gallery.com/education/kouza/TEXT02.DOC
http://home.sato-gallery.com/index.html)

なので、光領域の電磁波はあらゆる物質で
吸収されたり反射されたりする
(ただし近赤外線など一部例外はある)

したがって、白系の物質で電磁波を反射させれば良いことになる
(白は光を全て反射、黒は光を全て吸収、青は青以外の光を全て吸収)


4、光以上の周波数の電磁波

光以上の周波数の電磁波になると、
今までの電磁シールド理論が通用しなくなる

何故かというと、物質の原子と原子の結合状態によって
開いている空間を円形導波管によって近似して考えると
電子レンジにおける円形導波管での理論から、

円形導波管の円の半径をaとすると、

λ=3.41a (遮断波長)
f=c/λ (c:光速)
 =c/(3.41a)

であたえられるfが遮断周波数である

となるということであった
ではX線の周波数:10**(16)Hz
を代入すると、この周波数の電磁波を遮断するときの
円の半径は、

a=約10nm(電磁波の波長程度)

となり、電子レンジの丸い穴が開いた金網をマイクロ波は透過できないが
光が透過できるのと同様に
物質の密度(空間の空き具合)によっては、
X線は物質を簡単に透過することになる

したがって、光以上の周波数の電磁波になると
その電磁波をシールドするためには
できるだけ物質の密度が高いものである必要がある
(物質の密度によって開いている空間を
円形導波管で考えた場合で言えば
円の半径をできるだけ小さいものにする必要がある)

つまり、鉛などの密度の高い物質を使用しなければならない

密度の比較のリスト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B0%E9%87%8F%E3%81%AE%E6%AF%94%E8%BC%83_(%E5%AF%86%E5%BA%A6)


<< 思考盗聴などに最も有効な電磁シールド方法 >>


以上の電磁シールド理論から、2種類の電磁シールド方法がある


1、電子レンジの電磁シールド方式
(共振現象を考慮して特定の周波数の電磁波に対しては
高いシールド効果を示す電磁シールド方法)

(1)導体による減衰効果

できるだけ導電率が高く、厚さが厚い導体を使用する


(2)2重電磁シールド構造による減衰効果

2重電磁シールド構造にすることにより、
導体の厚さを等価的にさらに厚くした減衰効果を得るようにする


(3)周囲を導体で囲まれた構造による減衰効果

周囲を導体で囲まれた構造にすることにより
導体の厚さを等価的にさらに厚くした減衰効果を得るようにして
かつあらゆる方向からの電磁波を減衰させるようにする

しかし、例えば直方体空洞共振器構造だとすると
その高さ、幅、横のそれぞれの長さが
かなり大きいと普通に自由空間にいるのと
あまり変わらなくなるので、
周囲を導体で囲まれた構造による減衰効果を期待するには できるだけ身体の周囲だけを導体で囲まれたような構造にする必要がある

(4)共振周波数を変える

2重電磁シールド構造による共振周波数f1
周囲を導体で囲まれた構造による共振周波数f2

とすると、

f1≠f2

となるように、設計することにより
導体内部では、あらゆる周波数が減衰するように設計する

(5)アース(接地)を必ずすること


以上の5点の設計指針に基づいて
電磁シールドを設計すれば、
あらゆる方向からの電磁波で、あらゆる周波数の電磁波を
できるだけ減衰させることができるはずである

実際に設計していないので、f1≠f2とするのは難しいかもしれないし
低周波領域ではあまり減衰効果が得られないことも予測されるので
実際に設計する場合は、かなりしっかりと周波数特性をチェックする必要がある

この電磁シールド方法で重要なのは、思考盗聴や攻撃に使用している電磁波の
周波数がわかることである
この周波数がわかり、しかも低周波でなくかつ一定であるのならば
適切な電磁シールド設計をすることにより防御できるはずである


電子レンジの電磁シールド方式は、シールドしたい周波数がわかっている場合には
非常に効果の高いシールドを示すように設計することができるが、
その周波数がわかっていない場合、f1≠f2となるようにしても
ある程度f1やf2あたりでシールド効果が変化するという周波数特性がでる

なので、シールドしたい周波数がわかっていない場合は、
電子レンジの電磁シールド方式はあまり向いていない



2、電波暗室の電磁シールド方法
(共振現象が起こらず広範囲の周波数の電磁波に対して
 安定的にシールド効果を示す電磁シールド方法)
 
(1)導体による減衰効果

できるだけ導電率が高く、厚さが厚い導体を使用して
周囲を導体で取り囲む(例えば直方体構造)

(2)共振が起こる2重電磁シールド構造にしない

(3)導体内部には電波吸収体などを設置することにより
内部での反射を抑えて共振現象を起こらないようにする

ただし、電波吸収体などをシールドしたい電磁波の周波数を
吸収できる電波吸収体である必要がある

(4)アース(接地)を必ずすること


以上に基づいて電波暗室型の電磁シールド方法を取れば
共振現象が起こらないので、共振現象によって起こる
周波数特性がなくなることになる

したがって、安定的に各周波数の電磁波を導体によって
減衰させることができる

しかも電磁シールドの設計も容易になり、
導体による減衰効果だけで電磁波を減衰させるので、
導体の材料とその厚さを考えるだけで
電磁シールドの設計を行うことができる

電波暗室の電磁シールド方法は、電子レンジの電磁シールド方式と違い
共振現象による周波数特性がなく
安定的に各周波数の電磁波を導体によって
減衰させることができるので、
シールドしたい周波数がわかっていない場合は、
電波暗室の電磁シールド方法を用いるのが良い

また、設計が容易であるという点からも
電波暗室の電磁シールド方法を用いるのが良いように思う



3、電磁シールドの問題点

両方の電磁シールド方法ともに言えることは、
思考盗聴などが低周波の電磁波を使用していたりすると
電磁シールドで思考盗聴などを防御するのは難しいと思われることだ

電磁波の周波数の違いによる電磁シールド方法の理論から、
光以上の周波数の電磁波でも通常の電磁シールドを透過しやすくなるが、
光以上の周波数の電磁波だと長時間浴びると
それだけで死亡する可能性がかなり高い
しかし、被害者の中で10年以上電磁波被害に遭っている人がいると
いうことからして、光以上の周波数の電磁波で
思考盗聴などをしているわけではないと考えられる

実際に電磁波攻撃などに対して電磁シールドで防御できなかったとする
報告が多く、電磁シールドで防御するのは難しい周波数(おそらく低周波)を
使用している可能性が考えられる

(参考例)
第一の理由は遮断実験によってマインド・コントロールの症状を
止めることができなかったという事実によります。
四枚の層のある筒でベッドの周囲を完全に囲んだことのある
一人のマインド・コントロールの犠牲者がいます
。その四枚の層を外側から言うと:

- 車体の厚み程度の薄い鉄板
- アルミニウム・ホイル
- 電流を流されたスチール製のメッシュ
- 3Mヴェロスタット(ラジオ信号を吸収すb髞シ伝導性の泡)

呼吸するための空気は銅製のガス精製装置に繋がれたダクトから供給されました。

http://www.aa.alpha-net.ne.jp/stmore/Mind_Control_Minute14.htm

この電磁シールドでも妨害できなかったとのこと


以上のような事実があり、低周波の電磁波を使用して思考盗聴などをしている場合は、
やはり雑音を混ぜることにより妨害する方法しか
思考盗聴を妨害できそうにないように思う

したがって、どの周波数の電磁波で思考盗聴しているのか
わからない現時点では、どの周波数の電磁波で思考盗聴していたとしても
思考盗聴を妨害することができる、妨害電波などにより
雑音を混ぜることによって思考盗聴を妨害するのが最も良いように思う

ただし、妨害電波による妨害方法は、
身体に悪影響を及ぼす可能性がある点が問題となってくるように思う